Q血尿が出たらどんな病気の可能性がありますか?
肉眼的血尿の場合は、腎臓・尿管・膀胱のガンが一番心配です。他に腎臓病、尿路結石、膀胱炎などの可能性があります。顕微鏡的血尿の場合は原因不明の事もありますが必ず精密検査を受けましょう。
肉眼的血尿の場合は、腎臓・尿管・膀胱のガンが一番心配です。他に腎臓病、尿路結石、膀胱炎などの可能性があります。顕微鏡的血尿の場合は原因不明の事もありますが必ず精密検査を受けましょう。
尿潜血とは尿中に血液が混じっている事で、血尿と同じ意味です。重症な原因疾患が隠れている可能性があるので泌尿器科で精密検査を受けてください。
尿失禁は3つに大別されます。●切迫性尿失禁:膀胱が過敏で尿を溜めておけない状態です、過活動膀胱、膀胱炎、神経因性膀胱などの状態です。 ●腹圧性尿失禁:尿の漏れを止める尿道括約筋が緩み、腹圧が掛かった時に尿漏れする状態です。経産婦、肥満女性、前立腺術後など ●溢流性尿失禁:膀胱に尿が溜まり過ぎてオーバーフローする状態です。前立腺肥大症、神経因性膀胱など
尿失禁のタイプや原因により治療方法が異なります。専門医で適切な診断と治療を受けてください。
症状は排尿痛(尿をする時に尿道が痛い)、尿道分泌物(尿道から膿が出る)です。時に排尿痛ではなく尿道の痒みだったり膿が出ないこともあります。大部分は性感染症でクラミジア、淋菌などが原因です。確実に診断し適切な治療と治癒確認が必要です。場合によってはパートナーの治療も必要です。
外陰部カンジダ症、単純性外陰炎、外陰部湿疹、ナプキンかぶれ、尿失禁による尿かぶれ、白癬症、性感染症、ウオシュレットの使い過ぎによる外陰炎、原因不明の外陰部掻痒症など原因は様々です。テレビCMでよく聞く市販薬もありますが、そんな単純なものではありません。カンジダや白癬症を疑った場合はオリモノの顕微鏡検査で確認します。確実な診断と治療が必要です。
尿の濁りがある場合は、まず尿の顕微鏡検査(検尿)を行い濁りの原因を調べます。原因は膀胱炎などの尿路感染症、血尿、結晶尿、帯下の混入などです。顕微鏡で確認し必要なら治療を行います。
PSA(前立腺特異抗原)は前立腺ガンの腫瘍マーカーです。数値が高い程、前立腺ガンの可能性は高まります。但し前立腺ガンだけではなく、前立腺肥大症、前立腺炎などでも高くなります。PSAが高い方は前立腺ガンの可能性がありますので、その他の検査(前立腺触診、前立腺超音波検査、MRIなど)を行い総合的にガンの可能性を検査します。これらの検査でガンの可能性が高い場合は更に精密検査(組織検査)が必要です。
年に3回以上膀胱炎を繰り返す場合、もしくは治ったのにすぐに膀胱炎が再発する場合は慢性膀胱炎、複雑性膀胱炎、間質性膀胱炎、薬剤耐性菌による膀胱炎、尿路結石症、膀胱ガンなどを考えます。尿の顕微鏡検査(検尿)や超音波検査、膀胱内視鏡検査などを行い適切な診断と治療が必要です。複雑性膀胱炎とは何らかの基礎疾患(小児なら尿路奇形、成人以降なら前立腺肥大症、膀胱機能障害、尿路ガン、尿路結石など)を合併した難治性の膀胱炎です。